ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 桜と友情〜壊れるまでのカウントダウン〜 ( No.30 )
日時: 2011/06/06 18:47
名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)

第13話

あの先生のうろたえ方、尋常じゃなかった。

いったい……何があるの?

———知りたい?

また、あの声……

「何か知ってるの?」

———ええ。でも、知らないほうがいいと思うけど。

「いいの。お願いだから教えて」

———じゃあ、話したげる。あの友桜は、本当は友桜じゃないの。

「どういう意味?」

———それは……

すると、

「お〜い。花梨。何を1人で話しているんだ?」

そこに、手を振りながら走って来たのは、麗辞と進だった。

「どうしたんだ?今日は愛と一緒じゃないのか?」

進が訊ねた。

「うん……ちょっとね……」

進は、不思議そうに首をかしげた。

「じゃあ、用事あるから」

わたしはそういって、麗辞達と別れた。

でも、まさか、これが進の姿を見た最後の日になるなんて、わたしは、思いもしなかった———

第13話オワリ