ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 桜と友情〜壊れるまでのカウントダウン〜 ( No.60 )
日時: 2011/06/13 18:27
名前: 秋桜 ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)
参照: 元、「かりん」です

第16話

「……麗辞?」

そこには、横たわって居る進と、微笑した麗辞がたっていた。

「よぉ。花梨」

「進に……何をしたの?」

「何って、見てわからないなんて、お前、馬鹿か?」

麗辞が進の死体を蹴りながら笑った。

「やめて!」

わたしは進を抱きかかえた。

その様子を見て、面白くなさそうに麗辞が言う。

「そう。進はいつも俺の上。告白される回数も、テストの点も。……お前もあいつに取られた。初恋の相手だったのに。だから、俺は、あいつを……殺したんだ」

「ふざけないで!……親友だったじゃん。進と……。友桜に願ったじゃん。ずっと親友で居られるようにって……グス」

最後のほうは涙声になった。

「そんなこと、今は関係ない。だって、その親友の進が死んだんだからよ」

そういって進は笑い始めた。

狂ったように……

第16話オワリ