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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 桜と友情〜壊れるまでのカウントダウン〜 ( No.68 )
- 日時: 2011/06/18 11:42
- 名前: 秋桜 ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)
- 参照: 元、「かりん」です
第21話
———やっと納得できた?
「まぁ……まだ信じられないこともあるけど」
———無理もないわ。
優しく暖かい声。
わたしが一番好きな声。
———……いけない!零が……愛ちゃんを……
あわてた声で叫んでいる。
「愛が?どうしたの?」
———零に……殺されてしまう。
「何で?理由を説明して」
———あの子はあの世での友達がほしくて、
———殺そうとしているの。
「嘘!」
———急いでとめなきゃ!
わたしも同じ考えだった。
急いで走り、苦しくなっても走り続けた。
———此処よ!
そこは、学校だった。
先生も生徒もいない。
何で?
今はそんなことを考える前に助けなきゃ。
愛も零も。
わたしは友桜の木の下まで走った。
そこにはナイフを構えた零の姿と、ゆっくりあとず去っている、愛の姿があった。
「愛!」
「花梨……」
零は面白くなさそうな表情をして、わたしに向かって叫んだ。
「これ以上こないでよ!誰もわたしのことなんか信頼してくれなかった。友達にも裏切られて死んだわたしの気持ちが……貴方にはわからないでしょ!」
「わかるわけ……ないよ。貴方のその身勝手な気持ちは……あなたを裏切った友達だって……悔いてたんだよ?」
「デタラメなんか言わないでよ!わかるわけないのに!」
零は泣きながら叫んだ。
第21話オワリ(次回いよいよ完結)
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