PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 嘘をつきすぎたオオカミさん ( No.10 )
- 日時: 2011/06/07 18:44
- 名前: とも* (ID: npqOTMbR)
「…ちょ」
「やっば…これから怖くなるわねぇ」
「意味わかんねー…」
「とりあえず、逃げるわよ!」
また腕を引っ張られる。
さっきのよりも凄く痛い。
「なぁ、何で飛行機が来るんだよ」
「あの中には…」
その時、大きな音がした。
凄く大きい、家が空から吹っ飛んできたみたいだ。
音と同時に、変なものが出てきた。
「あ、あれ…って…」
「人間よ、私達を殺すわ」
「やべぇ!逃げるぞ」
「言われなくても」
また走り出す。
輝の表情は何故か嬉しそうに見えた。
「とりあえず、この中に入って」
「人の家だぞ?これ」
「大丈夫、バレないから」
無理やり家に入らされ、玄関を閉じる。
玄関にあったと思われる花瓶は落ちて割れていた。
それだけじゃない。
リビングにあったイスやテレビはメチャメチャだった。
逃げるだけで、こんなにもなるのか…。
「…ふぅ」
「どーすんだよ」
「これから考えればいいじゃない」
「…そーだけど」
—ガタン—
「…誰かいる」
PR