ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 共同『意味がわかると怖い話』 ( No.121 )
日時: 2011/10/11 21:33
名前: 神楽妖 (ID: c6/fJCmS)

真夜中の学校。
今夜、ここで行われるものは————怪談。
ちなみに百物語。メンバーが少ないから、一人が何話も話す。

ところでところで、
私たちのクラスメイトには、凄い子が居るんです。
霊感があったりするのは結構聞く話だけど、
その子は儀式とか、そういう本格的なこともできちゃう。

真夜中の学校で百物語をするってことで、さすがに怯える人たちもいた。
それで、その子に頼んだの。
「話し終わって怖いものが出てきても、絶対に入れない様に結界を張って!」
って。だから、今日の百物語は絶対安心。


最後の子が話し終わって、何秒かの沈黙があった。
————何にも起こらないね
って、何となくほっとした様子が少しうかがえた。

その時、聞こえたの。

くすくす……

って、潜めた笑い声が。
瞬間、辺り一面悲鳴の渦。
誰かが、パッと電気をつけて、教室が急に明るくなる。

で、私達、見たんだ。
窓ガラスにぼんやりと映った、白い着物の女の子。

怖くて、声も出なかった。
でもその時、我に返った一人が言った。

「大丈夫!教室は結界が張ってあるから、入れない」

みんなは、窓ガラスにくぎ付けになったまま、それでもホッと息をつく。














女の子は、笑った。


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久しぶりに考えました。

うーん、やっぱり文章長い。
短くまとまってて、なおかつ怖い話って難しい……