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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 私は私を壊した / 覚醒剤中毒者 ( No.3 )
- 日時: 2011/06/11 08:43
- 名前: ERio...xx ◆2fprVGDylE (ID: C0UsoifF)
→002♯
私の体に異変が起きたのは、覚醒剤を始めてからすぐだった。
朝起きると、腕に虫がたくさんいた。
モゾモゾと蠢く虫、怖い、気持ち悪い、どうしてこんなところに…?
恐怖で私は叫んで、泣きじゃくった。
「嫌アァァアア!虫!虫!虫が!助けてええぇ!」
お母さんが飛び跳ねるようにして部屋に入ってきた。
息がちょっと苦しそう。そりゃそうか。お母さん助けて、虫だよ、見て!
気持ち悪い、腕が、腕が食べられていく。怖いよ、助けて!
「どうしたの?いきなり叫ぶから!」
「ほら、見てっ!見てよ、分からないの?分かるよね?」
「…何が…?意味分からない事言わないで」
お母さん呆れてる。何で!見えないの?虫が?
こんなにたくさんたくさんたくさんほら腕に!腕にいるよ!
見て、ちゃんと見て、ほら、私の腕がぐちゃぐちゃ!
「ったくもう……お母さん仕事行かないといけないから、行くね」
「待って!待って!見捨てないで!」
「見捨てるって…そんな言い方しなくてもいいじゃない」
お母さんいっちゃった。行かないで、見捨てないで…。
私、捨てられちゃった?お母さんに嫌われちゃったのかな?
気づくと虫はいなくなっていた。
どこへ逃げたんだろう。もしかして、これも覚醒剤の…?
うっあ…薬……薬ほしい…喉渇いた…薬…薬…。
最近喉渇きやすくなってきたなー…あっ、はは、ははは…。
…そだ、これからペットボトル持ち歩こう。喉渇くし。
「…うん、そうしよう……うん、水持ち歩く。ボトル…うん…」
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