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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 私は私を壊した / 覚醒剤中毒者 ( No.25 )
- 日時: 2011/06/13 20:57
- 名前: ERio...xx ◆2fprVGDylE (ID: C0UsoifF)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode
→008♯
私は死体をどうするか迷っていた。
捨てるか、隠すか。隠しても異臭に耐え切れなくなりそう。
捨てても、誰かに見つかるかもしれないし。
とりあえず、裏庭に置いておこう。どうせ人も来ないし。
お母さんとお父さん、近所付き合いあんまりないし。
そうして私はお父さんとお母さんを裏庭に置いた。
服は真っ赤になっていたので、洗濯をした。
あっ、ガラスの処理忘れてた。後でやっとかなきゃ。
家には私だけしかいない。誰も居ない。
「瑠璃」
「!?」
「瑠璃」
「誰だっ!出て来いっ!」
私はガラスを握って震えていた。歯がガタガタと震える。
「瑠璃!瑠璃、瑠璃、瑠璃、瑠璃!」
「嫌だ……来るな……来るな…ああ…!」
だんだんとその声は近づいてくる。怖い、来るな…来ないで!
私はガラスを振り回した。狂ったように振り回した。
ブンブン、振る音だけが鳴る。何にも当たらない。
「嫌だ!助けて!お母さん!お母さん!」
……お母さん?
そうか、お母さんはいないんだ。
え?もしかして、私を呼んでいるのは、お母さん?
お母さんなの?お母さんなの?もしかして、お母さんなの?
お母さんが…私を恨んで……来たの?
お母さん…ごめんなさい…ごめんなさい…。
「許さない」
「え……?」
「許さない…許さない許さない許さない!」
「ごめんなさい!許して!許してっ!いやああああああっ!」
───ぷつり。
そこで私の映像は途絶えた。
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