ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:   私は私を壊した / 覚醒剤中毒者 ( No.32 )
日時: 2011/06/20 20:56
名前: ERio...xx ◆2fprVGDylE (ID: C0UsoifF)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

→009♯


───気づけば朝だった。


私はどうしてしまったのだろう。お母さんに呼ばれてそれで…。
そこから何も覚えていない。

喉が渇いた。薬がほしい。頭が痛い。気持ち悪い。


私は光に吸い寄せられる虫のように、薬を求めた。
鞄の中身は………空。

薬……もしかして捨てられたの?

薬、薬は何処?何処なの?何処にあるの?薬は何処なの?


探しても見つからない。何処に行ったの?
探しても探しても見つからない。

何処にあるの?本当に何処にあるの?


───分かんない。


ない、何処にもない。


私は諦めた。買いに行けばいいが、通帳が見つからない。



ふと目を外にやると、由梨がいた。
何で?どうして?何で由梨がいるの?意味分かんない。

意味分かんないって、何でいるのか分かんない。
どうして?何で?理由は?どうしてなの?意味分かんない!


由梨は家の前でうろうろしている。心配そうな顔をしている。
どうしてそんな顔をしてるの?




───すると、チャイムが鳴った。