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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 私は私を壊した / 覚醒剤中毒者 ( No.83 )
- 日時: 2011/08/21 20:49
- 名前: Erio...xx ◆DPvZRJ5eF2 (ID: 3mpQ0ToE)
- 参照: http://xx0o.blog.fc2.com/
→17♯
私は立ち上がり、ベランダへ向かった。予想通り、警察が家を囲っていた。
私はベランダから無意識のうちに飛び降りていた。私は玲の家に何度か行ったことがあり、裏口なども記憶していたのだ。私はベランダから降りた時、足に痛みを感じたが、そんなことも気にせずに裏口から楽々抜け出し、近くにあったマンションに足を運んだ。
警察は何も知らずに私を探していた。私はマンションを上り、屋上へ向かった。屋上にいれば見つからない。そんな気がしていた。
「ふう……」
屋上から見下ろす街はとても綺麗だった。屋上はそんなに高くはなかったが、見渡せるくらいの高さはあった。
警察のことなど頭には入らなかったが、ポケットから出した注射器は握り締めたままだった。
私はそのまま屋上から街を見渡していた。
すると、警察が家から出てきた。どうやら私がいないのを確認したらしい。すると警察たちは色んな方向へ散らばっていった。
そろそろ私も見つかる頃だろうか。真紀と一緒に、警察に捕まらないといけないのだろうか。いや、真紀は私に「捕まらないで」と言ったのだ。捕まるわけにはいかないんだ。
しばらく見渡していると、警察が私のいるマンションへ向かった。
タイムリミットが近づいているようだ。
私は絶対に捕まらない。私は逃げ切るんだ。
捕まってしまったら、薬が使えなくなる。薬がなくなってしまったら、私は何のために生きて行けばいい?
薬のため?私は、薬のために生きている?薬だけの為に?私は、今までどうしてこんなに逃げてきたの?
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本日より、一般的の小説に近い筆法に変更させてもらいます。
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