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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 僕は精神病患者。 ( No.1 )
- 日時: 2011/06/05 18:43
- 名前: オワリ (ID: T3.YXFX2)
:プロローグ:
幼い頃、僕が十歳だった頃。
両親は僕の前で殺された。
犯人の顔は見えなかった。
———心の中はカラッポ。
ガランドウ。
虚無だけが残った僕は、その後警察官によって保護された。
———何故、犯人は僕を殺さなかった。
———いっそ、殺してくれたらよかったのに。
(僕の心はナオラナイ)
◆
「・・・で、キミはそれ以来、無気力症候群でパニック障害、記憶障害、その他もろもろを持ってる、か」
「・・・」
目の前には、白衣の男の人。
僕をじっと見ている。
「・・・」
「だけど、キミは自閉症じゃないだろう?喋ってみなよ。キミの声はどんな声?」
「・・・僕は、」
「ん?」
「興味何て、最初から無かったのに」
「・・・そうだね」
だけど、警察の人間は僕を此処へ連れてきた。
僕だって自覚している。
僕は《可笑しい》。
「・・・」
「ん、まぁ、キミが学校へ行けれるレベルにまで落ち着いたら、キミを学校に戻そうと想うけど、それでもいいよね?」
「・・・ハイ」
僕は、白衣の男の人の腕を見る。
包帯が巻かれている。
———僕が切りつけた痕だ。
僕は、病室を後にした。
今から大体、6年前の出来事だった。
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