ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 僕は精神病患者。 ( No.1 )
日時: 2011/06/05 18:43
名前: オワリ (ID: T3.YXFX2)

:プロローグ:








幼い頃、僕が十歳だった頃。

両親は僕の前で殺された。

犯人の顔は見えなかった。






———心の中はカラッポ。






ガランドウ。









虚無だけが残った僕は、その後警察官によって保護された。




———何故、犯人は僕を殺さなかった。


———いっそ、殺してくれたらよかったのに。









(僕の心はナオラナイ)






















「・・・で、キミはそれ以来、無気力症候群でパニック障害、記憶障害、その他もろもろを持ってる、か」


「・・・」




目の前には、白衣の男の人。


僕をじっと見ている。




「・・・」


「だけど、キミは自閉症じゃないだろう?喋ってみなよ。キミの声はどんな声?」


「・・・僕は、」


「ん?」


「興味何て、最初から無かったのに」


「・・・そうだね」






だけど、警察の人間は僕を此処へ連れてきた。


僕だって自覚している。

僕は《可笑しい》。


「・・・」

「ん、まぁ、キミが学校へ行けれるレベルにまで落ち着いたら、キミを学校に戻そうと想うけど、それでもいいよね?」

「・・・ハイ」



僕は、白衣の男の人の腕を見る。


包帯が巻かれている。




———僕が切りつけた痕だ。






僕は、病室を後にした。



今から大体、6年前の出来事だった。