ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 不在の国のアリス ( No.15 )
日時: 2011/06/11 16:57
名前: ☆猫を愛で隊☆ (ID: 4/G.K5v4)


12話『ダンボール・ブリッジ』


「あの…じゃああなたはどこにいるんですか?」

私は、おずおずと尋ねる

「だから、ここにいると言っているのに
 ほら、君の前、上、後ろ、下 ほかに言い忘れは、ないな うん」

何一人でブツブツ言ってるんだろう?

「あ!もしかしてロウソク?」

「…ぶ…くくくくく…ロ…ロウソク…くっ…ははははっ」

「え…?違った?」

「私が、召使なわけないだろう!ハハハっ」

「め…召使?」

もうついていけないし…

「君の目は、節穴か?私は、ここにいると言っているのに」

机でもないし、ロウソクでもないとすると…
…まさかこの部屋…とか?

「えっと…へ…や…?」

「部屋?当たってないと言えば嘘になるが、そんな下品な言い方は
 やめてほしい」

「え、じゃあ部屋なの!?」

まさかの声の主は、この部屋自身という事が発覚

「だから部屋は、やめろ!私の名前は、【ダンワ—ル・ブラッジ】だ」

「だ…ダンボール・ブリッジ?」

「なっ!?部屋よりランクダウンしてるではないか!
 【ダンワ—ル・ブラッジ】だ!とく覚えとけ、小娘!」

「…で、何の話だったけ?」

「知らぬわ!!」