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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- ─SUSPECT─ ( No.3 )
- 日時: 2011/06/13 22:29
- 名前: 神無月蓮音 ◆QbxCHceaIo (ID: 4RXkNMBl)
─3話─
悠太
「ねぇ、2人共。」
「どうした?悠太?」
輝が訊いた。
「今回の葉月君の殺された日、2人はどこに居た?」
「俺は学校から帰ったら、真一と一緒に塾に行った。」
悠太はそれをノートに書き込んだ。
「それ、何?」
真一が悠太のノートを指差して言う。
「あ、あぁ。ちょっとこの事件には興味があってね…
今、2の3の生徒全員にその日、何をしていたか訊いてるんだ。」
悠太はノートを差し出した。
ノートにはクラス全員の当日の動きが細かく書き込まれていた。
「へぇ〜こういうのやるんだ?俺達と一緒に犯人探さない?」
「えっ?」
「僕達、2人で犯人探しみたいのしてんだ。よろしく!」
こうして悠太は半強制的に仲間になった。
「悠太、その日、アリバイが無い人は?」
「…その日、アリバイの無いのは、僕とクラスの数名…」
それを聞いて、僕は悠太を疑ってしまった。
(もしかして?でも犯人ならわざわざこんな事、言いに来ないよな…)
「僕は犯人じゃないからね?」
「あっ?疑ってなんかいないよ…」
僕は微笑んだ。
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