ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 黒い太陽 ( No.5 )
日時: 2011/06/19 20:25
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: n/BgqmGu)
参照: 幸せは 歩いてこない だから歩いて行くんだよ〜♪

「他にも各地に色んな組織があって、その地域を守ってる。俺たちはこの「青羽市」担当の組織ってわけだ。」
「……ふぅん。」
少年が飲んでいたオレンジジュースを横取りして、全部飲む北条。「あっ!」少年は口をあんぐり開けて北条を睨んだ。
「んま、いいか。」
 するとドアの鈴がカランカランと鳴る。そこから疲れて帰ってきた青年二人が入ってきた。見慣れない人物が一人いるので目で「誰」とジェスチャーを少年に送った。
「うん。連行。隠れサイコがいやがった。」
「ありゃー?この前調査したときにはもう居ないと思ったんだけどね。」
「それがよ、能力探知機が壊れたのか知らねぇが……。全部ダメになっちまった。」
「全部ぅ?!」
「また新しいのかわなきゃな。」
少年は呆れた顔で、椅子にもたれかかった。能力探知機と聞いて北条は電化製品的な何かかと思い、自分の運の悪さのせいかと思いつつも黙っておいた。
 すると、さっき少年と話していた青年がこっちへ近づいて挨拶する。
「やぁ、新入君。俺、海野 幸輔!よろしくねー。」
「北条 大和。」
「あぁー、海野。こいつにみっちりこの裏業界のこと教えてやっといてくれ。俺はアンノウン狩りしてくるよ。」

海野はコクリと頷いて、カクテルを一本取り出してグラスに注いだ。もう一人の男のほうにもグラスを手渡し、青いカクテルを注いだ。椅子に座って「さて」と話を始める。
「君は……Psychoみたいだね。まずはPsychoの立場・そしてこの黒い太陽のことからみっちり教えるね。」
カクテルを一口飲んで、「ふえ〜」と机にグラスを置いた。
「Psychoは3つある能力のうちの最上級で、運動能力もケタハズレ。これを悪用すると……まぁ、大変なことになりかねない。」
「なぁ、海野さん。3つある能力って、あと2つあるのか?」

海野は目だけ上に向け、「うん」と頷く。
「そうだね。これも話しておこうか。Psychoの下である、skill(スキル)はPsychoのように最初から能力を取得してるわけではなく、修行とかをして会得した能力のこと。skillはPsychoみたいに運動能力はそんなにないけど……まあ、得っちゃあ得だね。」
 カクテルを全て飲み干して、また新しいカクテルを注いだ。
「次はnormal(普通)さ。うん。これは言うまでもない。至って普通の人間ってこと。はい、説明おしまい。次は黒い太陽のこと。君にこれを渡すのはまだ早いけど、一応見せとくね。」
天野は自分の腕を見せた。黄色いバンドがしてある。金属製で色々とついてある。
「これは、アンノウン探知機。ダッサイ名前でしょ。アンノウンが出たらこのバンド、ビリッと痺れるから。……これを使って、アンノウンを見つけて殺す!まあ、至って簡単な活動してるわけよ。黒い太陽はいつも夜の7時から〜朝っぱらの4時まで活発的に活動してる。4時から〜夜の7時までは『白い月』っていうグループが活動してるよ。」
 海野は一通り話終えて、一息つく。すると「そうだ」といきなり声を上げ、グンッと北条に顔を近づけた。



「君、超能力の力僕に見せてくれないか?」