ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 『自殺少女と自傷少年。』 ( No.1 )
- 日時: 2011/06/19 17:32
- 名前: 明。 ◆M7gTVFK3nY (ID: qeBMbyuH)
01『死の自分』
市野 莉央はベットの上にうずくまっていた
その少女の手元からは淡く、青白い光が放たれている
手には長年使ってきたと思われる薄汚れた黒い携帯を持ち、莉央は、じっ……とその携帯のディスプレイを眺めた
そのディスプレイにはこう書いてあった
『☆〜自殺ネット〜☆』
悩める貴方、無の貴方、そんな貴方にピッタリな自殺方法をみんなで探してあげよう!というこの世界へようこそ♪
ね?Eru。さん?
きっとみんなが貴方にとぉ〜っても合ってる自殺方法を教えてくれるはずだよ!!みんなの自殺法の更新お楽しみに☆
「Eru。」とは莉央のあだ名。いわゆるペンネームである
莉央は手慣れた手つきでカチカチと携帯を操作し始めた
携帯を相手にするときの彼女はまるで死んでいるように穏やかで、何処か寂しげな面影がある
1,名前:Eru。 時間:21/04/11 性別:女
コメント:初めましてEru。です、読み方はイルですよ、。もちゃんとした名前です。これから宜しくお願いします。
2,名前:みいな☆ 時間:21/4/15 性別:女の子だよぉ
コメント:あ〜〜!?新人さんかなァっ!?イルちゃんか〜、みいな☆だよ〜〜よろしくねっ!!
3,名前:Eru。 時間:21/4/18 性別:女
コメント:>>2 みいな☆さんですか、よろしくです。
4, 名前:りゅ〜くん 時間:21/4/23 性別:男だぜ(^o^)
コメント:おー、久しぶりの新人だな!>>1 これからヨロだぜ!しゃきーん(・∀・)
5, 名前:切也 時間:21/4/26 性別:男
コメント:>>4 しゃきーん(・∀・)てww何だよww >>1 新人よろしくなー
6, 名前:Eru。 時間:21/4/29 性別:女
コメント:>>4・5 宜しくお願いします。 此処にはもうみいな☆さんとりゅ〜さんと切也さんしか居ないんですか?
7, 名前:みいな☆ 時間:21/4/35 性別:女の子だよぉ
コメント:ううん?まだ居るよーう☆黒猫ちゃんと理香ちゃんって子達がいるんだけど〜〜今日はちょっと来てないみたいっ!><
8, 名前:切也 時間:21/4/38 性別:男
コメント:あ、俺黒猫と理香、後からで来るって聞いたぞ?
9, 名前:みいな☆ 時間:21/4/42 性別:女の子だよぉ
コメント:ほんと〜?やったぁ!
10, 名前:りゅ〜くん 時間:21/4/47 性別:男だぜ(^o^)
コメント:mjk!じゃあ今日はEちゃんの歓迎会でもしようぜぇ!!!
パタン、……と莉央は携帯を閉じた
莉央は考えた、あたしは引きこもりだからこんなこと書ける、けどもしあたしが引きこもりじゃなかったら--?
それと同時にコンコンとドアをたたく音が部屋に響いた
「莉央?起きてるの?」
「…………何?」
ドアをたたいたのは母親だった
しかし莉央の母親は本当の母親ではない
莉央の父親と再婚した相手--それが今の母親である
「今日、下に降りてこなかったでしょう?お腹……空いてると思って--」
「……いい、入らない。」
「そ、そんな事言わないで……病気になるわよ?」
観念したのか、莉央は面倒くさそうにいった
「……後で食べるから、そこに置いといて」
トン…トン…と母親が階段を下りていくのを確かめた後、莉央はこっそりとドアを開けた
するとそこにはお茶とおにぎり2つが置いてあった
それを部屋に持っていき、ガツガツと食べた
何故だか、心がホッとした
でもそれはすぐに怒りに変わった
皿をドアの外側に置いた後、また莉央は携帯を開けて
死へと向かった。
『死の自分』終わり。