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０２『死への訪問者』

いつものようにカチカチと携帯をいじってると
ピンポーンと明るいチャイムが鳴った
チャイムは１回では終わらず何回か鳴り続けた

「……誰もいないのか」

いつもの所なら居留守を使うのだが
今回は出てみた

「……はい--」
「やっほ！！」
「……どちら様ですか…」
がちゃ。

莉央は思った、なんっであいつが居るんだよ……
すると突然携帯が鳴った
発信者を見た瞬間、莉央の顔色がかわった

「もしもし……」
『やほやほ〜☆イルちゃん、どうかな？自分でも自殺方法を見つけちゃったりしたかな〜〜〜？』
「いえいえ、全く……」
『〜〜〜でぇ、用件はそのこと何だけど、イルちゃんはどんな死に様を望んでる？』
「……………」

死に様……か
考えたこともなかったかもしれない
まぁ、どうでもいいけど

『あはっ☆まー今すぐじゃなくても良いからかんがえといてねぇー』
「はい…」

プツッと電話を切った

夜中、お風呂の中で手首を切ってみた
とっても痛かったけど、まぁ自殺にはならないよね
次の日、お風呂の湯船に浸かって息を止めてみた
とっても苦しかったけど、まぁ自殺にはならないよね

１１, 名前：Ｅｒｕ。　時間：22/16/06 性別：女
コメント：と、ゆうわけです

１２,　名前：りゅ〜くん　時間：22/16/09 性別：男だぜ（＾ｏ＾）
コメント：ｍｊｋ！！有る意味すげぇなｗｗ

１３, 名前：みいな☆　時間：22/16/14 性別：女の子だよぉ
コメント：だね〜〜、うーみんなどーするー？

１４, 名前：ルキ　時間：22/16/18 性別：男
コメント：こんばんは。初めまして！

１５, 名前：りゅ〜くん　時間：22/16/24 性別：男だぜ（＾ｏ＾）
コメント：＞＞１３　だよなー＞＞１４　おー！またまた新人キター！？

……………ルキ？
あたしと同じ人--
するといきなりチャリンと携帯がなった、慌ててディスプレイをみて発信者を確認すると伊切　静からだった

「何？」
『あーやっと出たじゃんか』
「……用件は？」
『制服来て、俺の家にかもーん』
「あっそ。」

伊切　静とは莉央の幼なじみである
だが莉央の方は静の事を嫌っている
何故なら静は「生きたがり」だからだ

「生きたがり」は引き裂かれるに値する

それが莉央の口癖である
--殺してしまおうか
そう思った事は何百回何千回何万回とある
だかそれは本心ではない
殺しというのは意味がない。それをわかっているからだ
所詮殺しはその犯人の欲を満たす為のモノであって
殺し自体には何も意味がない
だからよく「殺した記憶がない」などと言う馬鹿な人間は
他人を殺して欲を満たしたということを解っていない

本当に人間というモノは滑稽だ、
笑えてくるモノだ、

はは、まったくいつまであたしを楽しませてくれるんだ

そう言って鋭く光るモノを持ち出し外へ出た

『死への訪問者』終わり。