ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 殺人教室  ( No.3 )
日時: 2011/06/24 17:32
名前: You* (ID: npqOTMbR)

ドアが開いて、転校生が入ってきた。





「…誰?」





一人の男子がそう言った。

すると、皆も誰、誰、と言い始めた。





「ちょっと、クラス間違ってるよ」
「え…?」





転校生は赤面になって、教室を出た。





「…やっぱ、やめようよ」





女子が言った。


その子は、心配性で寂しがりや。
きっと転校生の気持ちが分かるんだろう。





「心配しなーい、去年も成功したんだしさ」
「そうだよ、後で笑い話になるだけっだって」
「…でも、かわいそう…私、言ってくる」





その女子は、教室を出た。





「…ぁれ、いないよ!!」
「他のクラス行ったんじゃない?」
「そ…かな」
「ほら、座ってー」










皆は気づいていなかった。



あの転校生は他のクラスになんか行っていない。



トイレで一人、泣いていた。