ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 狂 気 の 鬼 ご っ こ  ( No.104 )
日時: 2011/07/11 21:56
名前: 苺歌(いちか)元志乃 ◆2p8ap0KHic (ID: Fas9i7dG)

           第12話


西山高校の門の前で俺達は立ち止まっていた。その門はすごく古びていてプレートには古ぼけた文字で西山高校と書かれている、建物には【創立70周年】の看板がたてられていた。

おそらく西高校より早く建てられたはずだ。悠氏が俺達を促すように先に校門をくぐる。俺達も後から校門をくぐった。

「やべぇな…。何もかも荒れてるぞ…。」

所々壁にひびができているのをみて俺は言った。

「確かにな」

襲濫は壁を触りながら言う。その壁は今にも崩れそうな音をたてていた。

その先に進むと嫌な異臭が俺の鼻をつく。下駄箱からだ。俺は襲濫に「いってみるか?」と目で合図を送った。襲濫はゆっくりと頷き下駄箱へと一歩ずつ歩をすすめていく。そのたびに俺の胸の鼓動は速さを増していく。

「う…」

俺は目の前に広がる光景に息をつまらせた。この異臭はこの人からだったのか。その人は男か女かわからないが髪の毛がかなり短く服装からして男子用の学生服を着ていたので男子生徒と認識した。

しかし…なんてざまだ。顔は完全にぐちゃぐちゃで口が少しあいている。目なんてどこにもない。そしてその上を数匹のハエがたかっていた。

「ど、どうして…」

俺はいてもたってもいられなくてずっと息をつまらせながら言葉をにごす。その男子生徒が手に持っているのは携帯。携帯画面は真っ暗で何もうつっていない。

俺はゆっくり近づきその男子生徒の携帯を手にとる。かなり最新型の携帯だ。起動ボタンをおすとかなり早く画面がついた。悠氏は鼻をつまみながら俺に言った。

「春、いつまでもここにいても意味ない。そろそろでるぞ」

正直いうと俺はもう少しここにいたかった。なぜかこの西山高校が手がかりを残している気がしたから。俺はその携帯をポケットに突っ込み、西山高校を出た。

門をでて、振り返っても忘れられない、あのシーン

壁にできたいくつものひび
下駄箱で腐敗していた男子生徒

少し心残りがあったが携帯はここにある。当時鬼ごっこをしていた記録も残ってるはずだ。後で確認してみるか。そのときだった。


『ブー ブー』

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送信元 ブラック
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本文:
ミッション2
三上 僚が自分の右手の指をどれか1本おること
切ってもいい。
でないとミッションから逃げたとして認め殺す
1本おった場合『切っても可』ミッション成功
ではグッドラック
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