ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂 気 の 鬼 ご っ こ 【オリキャラ募集します】 ( No.14 )
- 日時: 2011/07/03 12:15
- 名前: 志乃 ◆t1/0qBI8YA (ID: Fas9i7dG)
第3話
仕方ないだろ…。やるしか…。ない。このクラスは今、授業そっちのけで鬼ごっこの話ばかりしている。俺の後ろの席の舞河がしゃべりかけてくる。
「なぁ、澤田、お前はどう思う?」
どうって…。嫌にきまってんだろ…。でもこいつとはこのクラスにはいって初めてしゃべった気がするぞ…。
「んー…俺は…どうかな。舞河は?」
「華那がするといってるから俺もするんだけど…。澤田も一緒に…しよう」
はぁ!?お前、彼女の判断で動いてるのかよ!!俺は驚きの色を隠せなかった。今ここで『うん』なんていったらあいつが…美亜がもっと怯える。あいつのことだ。嫌、そんなんだったら自殺したほうがましとかいうんだろうな。
美亜をチラっとみると怯えた表情で俺を見ている。
大丈夫だ…。美亜…。やるしかないんだ。こんなメールを送ってきたやつをとっつかまえて白状させよう…。どうせいたずらメールだと…。
「ねぇ、春…。私、こわいよ…」
「美亜…まだはじまってねーだろ?もしかしたら悪戯メールかもよ?」
そういって俺は笑顔で美亜に言うが美亜は首を横にふって「違うよ」といった。どうして違うんだ…。
「だって…送信元にブラックなんておかしいでしょ?悪戯メールでもこれはないとおもう…。アドレスも知らないアドレスだし…」
確かに美亜の言うとおりだった。登録していない奴からメールがきている。もしかしたらこのくらすの誰かかもしれないなんていう発想は一瞬にして砕けた。
「ねぇ、春君、僕たちするしかないのかな…」
僚が不安げな顔で俺を見るが俺は何も言えなかった。この際何も連絡がなければ意味がないんじゃないのか…?
『ブー ブー』
またメール!?今度は何だよ…。
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送信元 ブラック
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本文:
では今から始めます
尚…。いつまで逃げるか…それはまたこちらでいいます
鬼は10人います。
黒いフードをかぶっていますのでご注意を
尚、日本ならどこに逃げてもいいですよ
ミッションはいつくるかわかりません。
ではグッドラック
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またあのブラックからか。しかも今から?嘘だろ……。クラスのリーダー的存在である翼が席を立ち教卓の前にたつ。
「おい!みんな見たか!逃げるんだよ!でもみんな一緒に逃げたらすぐやられる。だから2人ずつペアで逃げようぜ!どうよ!」
その意見には確かに賛成かもしれない。けど。俺はできるだけ人数が多い方がいいとおもった。その方が2人より安全だろ。
「合流とかいいのか?」
誰かが言葉を挟む。チラっと顔を見てみると茶色い髪を弄っているいかにも運動好きですみたいな顔してる京だ。
「いいぞ!」
いいみたい…だな…。京はそうか、という顔で彼女のレイナを見ている。やっぱりレイナが心配なんだな。何だ、あいつ。彼女想いのいい奴じゃん。最初こわいっておもってたけどな…。
「たっくん優しいね」
そう言葉をもらしたのは僚、こいつ人の名前をあだ名でよぶことがおおいからな。たっくんというのは多分京のこと。龍音/tatune、だからたっくんらしい。
「たっくんていうなっていってるだろ?僚」
「いいじゃないか」ニコ
「ま、まぁいいけどさ」
さすがの京も僚の笑顔に戸惑ったのだろう。俺も僚の可愛いえが、いやそれをいったら美亜に殴られる。あいつ女のくせに意外と強いからな…。京、それより隣みろよ
レイナがお前をにらんでるけど…。
それも構わず翼が机をドンっと叩き叫んだ
「いい加減にしろ!もう俺先ににげるからな」
そういうと一目散に教室から飛び出す。おっと、なんならいうなって。俺たちも逃げるか。もうこの際2人とかいいや。適当に逃げるか。俺は美亜の手をとって席をたつ
「いこ、美亜」
「うん、私たち。逃げ切ろうね?」
「おう。これが終わったら美亜のほしいもんいっぱいかってやるから」
「マジ?やったぁ!!!!」
逃げ切れたら…の話だけどな…