ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂 気 の 鬼 ご っ こ ( No.176 )
- 日時: 2011/08/07 10:06
- 名前: 苺歌(いちか)元志乃 ◆2p8ap0KHic (ID: 8HUreQTa)
第17話
皆どこにいるんだ…?俺たちはあれから幾度もなくフラフラした足取りでそこらへんを探してみるがどこにもいない。ただ…残酷な血のあとならいくつもあるが…。
俺は遼の方へふりむき声をかける。
「大丈夫か?」
「え?う…うん」
そりゃつらいだろうな…。なにせ好きな奴や友達までなくしおまけに自分もいつ死ぬかわからない状況…。
俺だって美亜までああなって…。残りのぶん遼をまもるからさ…美亜が戻ったらまた3人で笑いあおうぜ…。生きている奴が少しでもいたらそいつらと一緒に笑って泣いて過ごそう…。
今は我慢だ。
俺は心の中で言い聞かせて前を進む。そのときメールがなった。
『ブー ブー』
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送信元 ブラック
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本文:
ミッション4
澤田春樹と前田玲於奈がじゃんけんをする、
勝った者は負けた者に命令ができる。
負けた者はその命令に逆らえない
逆らったら死ぬ。
ではグッドラック
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馬鹿にしてるのかよ…。
「春くん…前田さんとなんだね…。」
「俺あいつあんましらないけど遼しってる?」
遼は顔を曇らせ言ってもいいのかとそわそわしてる。俺は遼を促した。
「はやくいえよ?」
遼は顔をうつむかせながら頷き言葉を発した。
「あのね?前田さん…普段はいい子なんだけどね?勝負とかになると絶対に自分が勝てるような卑怯なことするの…。しかもかなり負けず嫌いでさ…」
「へー…」
正直俺は不安だ。いけるかどうかもわからない…。けど勝ち負けに卑怯な手を使うのはいけないとおもう。どちらが負けても同じ。いつかは死ぬんだ。それがはやくなっただけ。
けど負けねーぞ…。前田…。俺は遼やみんなを守る義務がある。京が死んだ分レイナを守らなければいけない義務がある。
「遼、いこうか…前田のところに」
「うん…」