ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂 気 の 鬼 ご っ こ 【オリキャラ募集します】 ( No.4 )
- 日時: 2011/07/02 20:49
- 名前: 志乃 ◆t1/0qBI8YA (ID: Fas9i7dG)
第1話
『ブー ブー』
いつもと変わらない朝。その音は俺の携帯からなっている音だった。
「誰だよ。こんな朝っぱらからよ」
俺は今日にもまして機嫌が悪い。いや別に理由があるからじゃない。
特別朝が嫌いなんだ。こんなときにメールされてる俺の気持ちも少しわかってからしてこいよな。どうせ僚とかだろ。
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送信元 美亜
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本文:
春〜。おはよ〜!!!だいじょぶか〜!?
春、朝苦手だもんねぇ^^:
学校遅刻すんなよ〜!!
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何だ…。美亜かよ。しかもどうでもいいことで…。とかいってるけど内心俺は嬉しかった。朝から彼女のメール。こんなどきどきすることはまずないんじゃないのか?俺は適当に『へいへい』と文字を打って送った。
そういえば美亜とは1年前に西高校であったんだっけな。
桜がまだ咲いてた4月の終わり、急に俺美亜に呼び出されたんだっけ。
あのときの俺ってば、結構冷たい態度とってたからなぁ…。
どこがよかったのやら…。
さてと、こんな思い出話に耽ってる場合ではなかった。学校に遅刻するな。制服を着崩し髪をセットすると1階におりる。
「母さん…」
呼んでも返ってこない返事に俺はふっと微笑むと家を飛び出した。
母さんは俺が産まれてすぐ死んでしまった。今は殆ど家にいないが父さんと住んでいる。父さん…。思わずでてくる涙を袖で拭いて俺は学校に向かった。
「もうー!!!!!春遅い!!今どこなのかなー…?」
美亜は携帯を睨みながら言った。僚が美亜に近づいて言った。
「春くん、いつもより遅いね。遅刻なんてめずらしい…」
「だよね。僚くん何かしってる?」
「ううん。春くんとは昨日メールしたけど…。何か明日みっちゃんと学校いくとか…かいてた」
美亜はうーんと声を唸らせながら開けかけの扉を睨みつける。上田先生が教卓の前で出席簿を読み上げている。
「だ…おい!澤田!きこえないのか!」
あちゃー…。春…。遅刻かよー…。
美亜はいない隣の席を睨みながらあきれた顔をする。先生の声が怒鳴る
「おい!澤田!」