ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 狂 気 の 鬼 ご っ こ ( No.61 )
- 日時: 2011/07/06 13:21
- 名前: 苺歌(いちか)元志乃 ◆2p8ap0KHic (ID: Fas9i7dG)
第8話
「ん…」
「目覚めた?春君…急に倒れたからびっくりしたよ」
「ここ、図書館?血は!?血はどうした!?」
俺は自分の手が綺麗になっていること。首に包帯がまかれていることに気づいた。
「あぁ、それなら僕がつけておいたよ!心配しないで!」
「あぁ…そうか。大地は…?」
俺の言葉に後ろから包帯ぐるぐる巻きの手がでてきた。
「俺はいきてるぞ?春までまったく…同じ包帯仲間になってさ…」
「よかった。生きてて・・・」
俺は大地をみて安心したのか急に涙声になってた。声がのどでつまり思うように言葉がでない。これからもこんな事があるとおもうとどんな言葉をいえばいいかわからないのだ。
そういえば美亜がいないな。あれっきり戻ってきてないのか…な。
俺は首を右に左にめぐらせる。京には俺の捜してる人物がわかったようだ。俺の近くに来て視線を落とす。何か言いたげそうな顔だ。
「京、なにかしってるならいえよ。」
「あ…美亜は…。な、なんでもない」
「なんだ?」
京は言うべきか言わざるべきか迷ってるらしい。レイナが京の脇をつつく。
「言いなさいよ」
レイナに言われ京は顔色を急に変え図書館の窓に俺を連れ込む。なんだってまたこんなとこに…。京は真剣な顔で俺にいう。
「何があっても嘔吐するなよ?こんなとこでしたら…こっちもこまるからな」
「おう…」
「じゃあ…見ろ。こっから…」
「ん?」
俺は言われたとおり窓から身をのりだし指定されたところを見た。そこには自分の手についた血をせっせと舐める美亜がいた。つい視線を京にむけて、かなり俺むせ返していた。
「おいおい、大丈夫か?」
「お、おう…まさかあの美亜が?」
「あぁ…そのまさかだ」
俺は気持ち悪さと同時に何か胃からわきあがる液体がでてくるのをおしこめるのに精一杯だった。唾を飲み込みそれを回避しようと試みる。だめだ。気持ち悪い…。
「なぁ、さっきのとこもう戻ろうぜ…」
「お?あぁ」
さっきの美亜、なんだったんだ?どうして俺の彼女が?つい前までは普通だっただろ?何でだよ…。
元のソファーがある部屋に戻ると翼が携帯とにらんでいる。よくみればそれは俺の携帯だった。
「お前なに勝手に俺の携帯みてんの?」
「え?いやまたあのブラックとかいうのからメールきてたから」
「は?」
とかいいつつも俺は内心ブラックからのメールにどんなことがかかれているのだろうという気持ちでいっぱいだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
送信元 ブラック
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本文:
ミッションクリアした。
涼風大地 澤田春樹 神田悠氏 舞河襲濫
この4人によってクリアされた。
尚、鬼は中にもはいってくる。
ご注意を
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの2人やったんだ…。やるとおもってた…。信じてよかった…
ありがとな…大地…襲濫…悠氏…