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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 半天使【無言の小学生】 ( No.16 )
- 日時: 2011/07/09 17:24
- 名前: 王翔 (ID: OVUpjg42)
第十話
「暑い…」
「……(コクコク)」
とにかく、暑かった。
「稀射、どこか行くか?」
「……(コクコク)」
近くにプールは、ないからな。
冷房の効いた店にでも行くか。
動かないよりは、それがいい。
そんなわけで、廊下に出た。
そこで、ばったりリエと出くわした。
「あら、どこか行くの?」
「ああ」
「ふーん…私も行っていい?」
「べつにいいが……」
「そう、良かった。暇だったのよ」
リエは、嬉しそうに微笑む。
「じゃあ、行きましょう」
外に出て、しばらく歩いた。
ガサ
そんな音がして、思わず振り向いた。
大柄な男だった。
「…お前は……」
「俺か?俺は、レヴィアタンだ」
「レヴィアタンの半悪魔か……」
「その命、頂こう」
レヴィアタンは、大剣を構えた。
「リエ、稀射のこと、よく見ててくれ」
「分かったわ」
俺は、剣を構えた。
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