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第十二話

ゴゴゴ！！

リエの放った一撃がレヴィアタンに直撃し、俺を囲んでいた

黒い水が消え去った。

その瞬間、俺は炎を纏った剣でレヴィアタンの胴体を斬りつけた。

ザシュッ

「ぎああ！！」

レヴィアタンは、その場に倒れこんだ。

「やった、か？」

「やったわ」

「……（コクコク）」

「くそ…なぜ、俺がこんなガキ共に……」

シュン

「負けたか、レヴィアタン」

そこに現れたのは、ルシファーだった。

先日とは、違い、幻ではなく、本物だった。

「ルシファー！？」

「これだから、役立たずは」

ルシファーは、レヴィアタンに手をかざした。

「やめ……」

止めようとした時には、遅かった。

一瞬で、レヴィアタンは粒子となって消え失せた。

「……」

「ふむ」

ルシファーは、こちらを見据える。

「ミカエル、ラファエル、ガブリエルか。悪くない取り合わせだ。

ミカエルは、まだ戦えないようだな」

「……」

稀射は、さっと俺の背後に隠れた。

「まあ、いい」

ルシファーは、姿を消した。