PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 半天使【無言の小学生】 ( No.21 )
- 日時: 2011/07/10 21:25
- 名前: 王翔 (ID: 9Kh7v297)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id
第十四話
俺は、稀射都とサポーター室に来ていた。
とりあえず、椅子に座ってお菓子を食べていた。
「うまいな」
「……(コクコク)」
もう大分、馴染んできたとは思うが、稀射が喋ることはない。
まだ、なんだろう。
まだ、完全に心を許せる相手ではないと言うことなのだろう。
急ぐ必要はないだろう。
「お前らなあ、こんなに天気がいいんだから、外で遊べよ」
不機嫌そうな我雲がそう言ってきた。
「なぜ?」
「……(コクコク)」
「子供は外で遊ぶもんだろ?菓子ばっか食ってると太っても
知らないぞ」
「そうは、言われても……」
「……(コクコク)」
「お前ら、いちいち反論すんなよ。そんなんだから……」
ごすっ
いつの間にか、いたらしい水奇が我雲の頭を叩いた。
「我雲、追い出そうとしないの」
「べつに、してねーよ」
「2人とも、アップルパイ作ったけど、食べる?」
「食べるぞ」
「……(コクコク)」
「水奇、お前、豚でも育てる気か?」
ゴス!!
PR