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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 半天使【無言の小学生】 ( No.23 )
- 日時: 2011/07/11 19:41
- 名前: 王翔 (ID: bh1qG02E)
第十六話
俺は、中学生になるまで友人が一人もいなかった。
原因は、俺が無愛想なせいだろう。
そう、あれは……中学に入学してから一週間ぐらいたった
頃だった。
俺はいつも、休み時間は屋上で過ごしていた。
その日も屋上にいた。
「友達か……羨ましい……」
自分には、一人も作れないのに他のクラスメイト達は、何も
苦労することなく、あっさりと作れてしまうのだ。
羨ましいと思うと同時に、自分のことを情けないと思う。
友達すら、ろくに作れないのだ。
「嫌になる……」
そう呟いた。
「どうしたの?」
「!」
一人の少年がいた。
今の、聞かれていたのか……
「帝雷くん、だよね。僕はクリオって言うんだ」
クリオは、にこっと笑う。
「な、何の用だ……?」
「僕と友達になってよ」
「……お前がどうしてもって、言うなら……」
「うん。じゃあ、どうしても」
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