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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 半天使【無言の小学生】 ( No.24 )
- 日時: 2011/07/12 10:19
- 名前: 王翔 (ID: TI5XYu0n)
第十七話
俺は、稀射を連れて散歩をしていた。
空を見上げると眩しいほど太陽の光が照り付けていた。
そのせいか、とにかく暑い。
「すこし、休むか……」
「……(コクコク)」
稀射が頷いたのを確認すると、大きな木の下に腰を下ろした。
ここならば、多少は太陽の光をしのぐことができるだろう。
しばらく、ボーッとしていると、
「よ、帝雷に稀射ちゃん」
「ずっと外にいたら、熱中症になるわよ?」
目の前にいたのは、叶斗とリエだった。
「何の用だ」
「何の用って、もうすぐ昼だから帰って来いってさ」
「そうか……じゃあ、帰るか」
「……(コクコク)」
立ち上がった時だった。
すぐ近くに冷夏がいた。
「!」
「リエ、稀射を連れて教会に…」
「分かったわ。稀射ちゃん、行きましょう」
「逃がさない……」
冷夏が、斧をリエと稀射に向かって振り下ろす。
キイン!
俺は、それを剣で受けた。
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