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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 半天使 ( No.3 )
- 日時: 2011/07/07 17:07
- 名前: 王翔 (ID: d6rzi/Ua)
第一話
俺は、教会の屋上で青空を見上げていた。
空は、雲一つない晴天だった。
「帝雷」
声を掛けられた。
その相手は、友人であるクリオだった。
いつも、にこにこしている。
「何の用だ」
「今日ね、新しい子が来るんだって。僕たちと同じ半天使の
女の子だって」
「……」
女の子とは……困った。
俺は、元々人と話すのは苦手で、特に女の子相手は相当ダメ
だったりする。
どうするべきか。
「帝雷、冷たくしちゃだめだよ」
「分かってる」
なんとかなるだろう。
「ほら、行こう」
「ああ」
教会内の大広間に行くと、サポーターの水奇と小学生ぐらいの
女の子がいた。
「水奇さん、帝雷連れてきたよ」
「ありがとう、クリオ」
「……」
まさか、新しく来た半天使と言うのは、そこの小学生なのか?
「帝雷、この子が私の妹でミカエルの半天使の稀射」
「……」
「よ、よろしく」
「……(コクコク)」
大丈夫、なのか?
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