ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: このゲームをプレイしたら死ぬ(この謎にあなたも騙される) ( No.3 )
- 日時: 2011/07/11 14:05
- 名前: 前城刹那 ◆cSsNy1w6Kk (ID: iCAwesM8)
第三話 「噂」
テレビ画面に、カメレオンの舌という文字が浮かび上がる。
この死の眼を制作した会社である。
コントローラーは悠が持っている。どうやら、ゲームは悠がプレイするようだ。
「さっさと終わらせて、いつもの格ゲーやろーぜ」
格ゲーとは、格闘ゲームの略である。
「僕はジュースでも飲みながら、見学してるよ。」
夢人はそう言いながら、昨日見た掲示板を思い浮かべた。
その中に、気になる書き込みがあったのだ。
{10.名無し 2007/4/25 20:03:44 ID 0001256mm
おぃ、このゲームやばいって。
この死の眼、友達がプレイしてたんだわ。
俺は見てただけなんだけどさ。
そしたら、このゲーム、三日目の主人公が一瞬感電するんだわ。
その瞬間な、突然ゲームがフリーズしたんだわ。
なにこのクソゲーとか思いつつな、三日後さ、一緒にファミレス行ったんだわ。
そしたら、ソイツ、突然、体をブルブルって震わせて、そのまま倒れたんだわ・・・感電したように・・・
ソイツ、それで死んじゃってさ・・・・
やばいって・・・このゲーム呪われてるって・・・」}
なんて書き込みが多々あったのだ。それで夢人は興味を持った。
もともと、夢人はホラーは苦手ではない。
(もともと物事には、何かしらの理由があるのだ・・・
つまらないけど、それがこの世界なんだ・・・)
そんなことを考えているうちに、悠は、いつの間にかゲームをかなり進めていたようだ。
「はーつまんね」
ため息をつきながら、悠は、てきぱきとコントローラーを動かす
テレビ画面には、男と少女が、暗闇の中をひたすら走っている。
このゲームには、説明書がないため、物語どころか、どんなゲームかすらもつかめない夢人であった。
「そういやさ、こいつ佐奈ちゃんに似てない?」
そう言いながら、テレビ画面の男は、懐中電灯で少女を照らした
どうやら、悠が操作しているのは、その男らしい・・・
照らされた女は、夢人の妹、佐奈(さな)にそっくりだった。
「ほんどだ・・・」
「この子、記憶喪失らしいね。たぶんキーキャラだわ。」
と、悠は淡々に説明をした。キーキャラとは、キーキャラクターの略である。・・・
「佐奈・・・」
夢人はそうつぶやくと、今朝の出来事を思い出した