ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: このゲームをプレイしたら死ぬ(この謎にあなたも騙される) ( No.5 )
日時: 2011/07/11 14:38
名前: 前城刹那 ◆cSsNy1w6Kk (ID: iCAwesM8)

第四話 「妹」

2011年7月11日 朝

前日、緑祭りという学校行事があったため、平日だが休校となった。

「え〜兄貴学校休み?」

制服を着た、妹の佐奈は、野菜スティックをかじりながら、そう言った。

「うん、まぁね。昨日緑祭りだったし」

佐奈の目を見ながらそう言った。

佐奈は、目をそらした。

佐奈は、髪を二つ結びにしている。最近流行している、ツインテールという髪型らしい。

身長は、160cmほど。そのスタイル抜群の外見から、学校ではモテモテらしい・・・

「たくさん寝るから、身長も伸びるんじゃない?」

馬鹿にしたように、佐奈は言った。

「う、うるさいなぁ」

夢人の身長は、168cm、男子としては、170cmほどほしいものだ。


・・・そんな妹とのやりとりを思い出した。

テレビ画面に移っているツインテールの少女の身長は、160cmほど・・・

やっぱり、佐奈にそっくりである。

テレビの横にある小窓は、紅色に染まっている

「もう夕方か・・・」

そう夢人がつぶやいた瞬間、テレビが突然チカチカ光りだした

「ぐ、ぐわぁ!」

テレビ画面の男が叫んだ・・・持っていた懐中電灯が花火のように割れた・・

「な、なんじゃこりゃああ!」

悠は、ものすごいスピードでコントローラーのボタンを連打する

バババババババババ・・・

コントローラーの音が部屋に響く

「くっそ!くっそ!・・・」

悠が叫ぶ。だが、状況がおかしい。

テレビ画面が動かない・・・

画面には倒れた男、うずくまる少女・・・だが、どちらもピクリとも動かない・・・

「悠・・・!」

その状況を悠に伝えようとした刹那・・・

テレビ画面が黒に染まった・・・!

「・・・は?」

悠は、力なくそうつぶやいた

夢人には、悠が、笑っているように見えた・・・