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Re: 悪夢 〜華〜 ( No.5 )
日時: 2011/07/21 21:30
名前: 桃犬 (ID: K6rfcNSS)

「先生、今日は急ぎの用事でも?」と早瀬さん。
「ううん、気まぐれよ」
今は午前7時前。いつもは8時くらいに来る。
「朝早く、お電話が入ったのですが。三津井はな(みつい はな)さんという方と面会をしてほしいと」
「わかったわ。どこに行けばいいのかしら」
「東都警察署です」
「け、け、警察署!?」
ほとんど民事事件ばかり扱う私にそのような話が来たのは久しぶりだった。
「じゃあ、スケジュールくんどいてちょうだい」
「わかりました」
「珍しいな、能なし弁護士にそんな話」
「聞こえてるんですけど」
出た出た、問題児発言。だいたい、上に向かってその態度はなんなのよ!
「だって本当の事だしなあ」
「・・・」
言い返せない。こいつは先日のIQテストで私よりも好成績だったのをいいことに・・・
「今度、森川とやってみようかな」その指先は森川さんに向かっている。
「いや」即答。
「なんだよ。もしかして俺に負けるのがこえーのかよ」
「黙れ、豚に真珠」
出た!森川さんの『豚に真珠』発言。