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第三章

「ただいまぁ〜」

紗樹が帰ってきた。玄関に入るや、悲鳴を上げる。

「キャァァァァァァァァ！雄人くん、来てぇぇぇぇぇぇぇぇ！」

紗樹が叫んで、悲しみに浸っている間に、背後からナイフをブスリと刺した。声を出すこともなく、奈那の横に倒れた。床に付いた血が、もっと濃くなる。

「二人目がコイツか……まあいいか、殺したって別にいいんだから。こいつらには生きる価値なんてないんだからな。」

雄人は、紗樹と奈那を踏みつけて自分の部屋に向かった。大事にしていたマンガに、ナイフを投げて穴をあけた。マンガに血がつく。奈那を殺してからというもの、部屋は荒れ放題になっていた。雄人はニヤッと笑って見せて、

「次は誰を殺そうか……」

とつぶやいた。これからも、雄人は殺し続けるのだろうか。