ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 鏡の国の君を捜して ( No.93 )
日時: 2011/12/10 13:27
名前: クリスタル (ID: RIMOjgnX)

 Ⅳ 【 L'esclave qui a jeté demain   〜明日を捨てた奴隷〜】


〜Prologue〜


 お母さんは、僕を捨てた。
 お母さんは、僕を売った。
 僕は奴隷にされた。

 どんなに泣いても
 どんなに叫んでも
 どんなに喚いても

 少しの後悔も無く、黙って笑っていた。

「お母さん! お母さん! 行かないで」
「大丈夫、ちゃんと戻ってくるからね」

 ひとつの嘘を残して、僕を捨てた。


捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた捨てた

「声が枯れるまで、心が壊れるまで、僕が死ぬときまで、世界が、世界が終わる時まで、」

 泣いて叫んで喚いて泣いて叫んで喚いて泣いて叫んで喚いて泣いて叫んで喚いて泣いて叫んで喚いて泣いて叫んで喚いて泣いて叫んで喚いて泣いて叫んで喚いて怨んで泣いて叫んで喚いて泣いて叫んで喚いて妬んで泣いて叫んで喚いて泣いて叫んで喚いて泣いて叫んで喚いて壊れて泣いて叫んで喚いて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて泣いて叫んで喚いて泣いて叫んで喚いて泣いて叫んで喚いて泣いて叫んで喚いて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて









                   拾って泣いて