ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 斬魔刀〜悪魔を斬る刀〜(オリキャラ募集) ( No.4 )
- 日時: 2011/08/12 17:42
- 名前: 天翔(元:聖夜) (ID: 9s07GxNq)
第一話〜狂い〜
道場には人間が二人しかいない
勝つのは一人・・・鍵がかりも一人だぁ!!
敵の気が緩む一瞬を見切りそこを斬る
睨む・・・向こうもこちらをにらんでいる
見えた!!竹刀を持つ手が疲れて持ち直す瞬間だ
「面!!」
俺は握りしめた竹刀で、相手であり、ライバルであり、親友である智羽に振り下ろす
パシンっ!!
俺の勝ちだ
これで道場の鍵閉めは智羽に決定だぜ
9時からの番組に間に合うな
「ちっくしょ〜〜〜!!」
智羽が面を取り悔しそうにいう
「んじゃ鍵はよろしく」
俺も面を取り防具を取り外しにかかる
剣道を始めたのは5歳のときからだ
母に無理やり始めさせられたようなもんだが今は生きがいとなっている
防具をはずしまとめた。
「智羽・・・先行くぜ」
「お・おい!!ちょっと待てよ 輝!!」
智羽が急いで防具をはずしている
あんまに急いでるんだし、待ってやるか
走ればテレビに間に合うだろうしな
防具をがさごそしてる音がやんだ・・・
終わったか?
「早くしろよ智羽〜」
俺は智羽の方を向いた
ん?なんだ
智羽は防具をまとめるのを止めて道場に飾ってある日本刀に手を伸ばしていた
なんどか好奇心で二人で抜いてみたことのある刀だ
見つかってめちゃくちゃ怒られてしまった・・・
また怒られるのはごめんだぜ・・・
「智羽やめろってまた怒られるぞ」
もう手に持って抜こうとしてる・・・
今日のテレビは見れないな
智羽のヤツ・・・何暴走してんだよ
「おい!!やめろって!!」
俺は智羽に近寄っていく。
智羽は刀を鞘から引き抜いている
何もいわずただ刀を眺め続けているのだ
いつもの智羽と様子が違ってなんか気味がわるい
「いいかげんにしねぇとぶん殴るぞ!!」
智羽に手を延ばせば触れれるほど近くに寄った時だ
「はぁはははははははああああうはははははは」
シーンとしていた道場に智羽の気持ちわるい笑い声が響いた