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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 九十九怪談 第一回 ( No.1 )
- 日時: 2011/08/06 11:21
- 名前: 斑 (ID: ObYAgmLo)
「皆さん、怪談話を用意してきましたか」
広い体育館に、私の声がよく響きました。蝋燭の灯は暗い中、ゆらゆらと揺れ、雰囲気を醸し出しています。
「もちろん!」
「オーケーだぞ!」
「早く始めよ!」
此処にいる98人の声も一気に響く。どうやら皆やる気がでてきたようで。
私は満足して、話を切り出した。
「分かりました。先生も怖い話を用意してきましたよ。話す順番は時計まわりですので、最初は仲村俊(なかむら しゅん)君ですね」
皆がステージの手前の方を向きました。そこには自分に指を差して「俺か?」と言っている仲村君の姿が見えます。
「お前だよ」
すかさず、次の番の男の子が突っ込みを入れました。こうやって見ていると、私まで楽しくなります。あ、仲村君が気を入れ替えたようです。
「よし!俺はとびっきり怖い話を用意したぞ!友達から聞いた話なんだけどな—————」
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