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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 死神は君臨する ( No.102 )
- 日時: 2011/09/27 21:23
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
- 参照: 学校が始まりました…大変だー!!
—第六章 暗闇の朝—
北城エリカが目を覚ました頃には、もう朝になっていた。二階は、食事の準備で慌ただしい一階と違って静かで、穏やかな空気が漂っていた。もう一度布団に潜りたいのを堪えて寝室から出ると、絵画やドライフラワーで飾られた廊下と螺旋階段が見え、そちらへ無意識に歩き出した。
トン、トン、トン、トン
ぐるぐると階段を下り始めるとすぐにリビングが現れ、テーブルに食器を置こうとしていたさわ子と目が合う。エリカが「お早うございますなのです〜」と挨拶すると、さわ子も微笑んで「おはよう」と返した。そのままそっとテーブルに目を移すと、美味しそうなスープやハート柄の皿に乗ったトーストが目に入る。
「エリカちゃんはここに座ってね」
さわ子が近くの椅子を引いて促すと、エリカはその椅子に深く腰掛けた。
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