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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 死神は君臨する ( No.116 )
- 日時: 2011/09/28 22:43
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
- 参照: (^3^)←誰を連想しますか?
みるくが商店街に向かって走っている時、商店街の近くの小さな紅葉公園に居る恵美と美砂は暇を持て余していた。無理もない、五十分間ずっとここに居たのだから。
「古森ちゃん…何やってるのかな」
恵美がこの言葉を呟いたのは六回目だ。しかし美砂のほうはのんびりとしていて、木製の古いベンチに座ったまま、駄菓子屋で買ってきたばかりのカルメ焼きやねり飴に齧りついていた。焦げた砂糖の様な良い匂いがするカルメ焼きは美味しそうだけれど、恵美は甘いものが少し苦手だった。甘党の美砂がとても美味しそうに食べているから、きっともの凄く甘いのだろう。
「プリンチョコレート、いる?」
美砂がビニール袋の中から、小さなプリン形をしたチョコレートを取り出して恵美に見せた。
「うん。ありがとう」
恵美は明るく言ってチョコレートを受け取った。生まれて初めて食べたプリンチョコレートは、想像以上に美味しかった。こうして恵美がプリンチョコレートを食べ、美砂がカルメ焼きを平らげているうちに、みるくが公園の入り口に滑り込んできた。
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