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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 死神は君臨する ( No.138 )
- 日時: 2011/10/09 16:03
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
- 参照: http://www.facemark.jp/facemark.htm
昨日と一昨日のレイカの監視は、私達に疑問の答えと新たな謎を残していった。——レイカには双子の妹がいる、レイカは北城アカデミーの重鎮の娘である。そして、たった一言だけ聞こえた、レイカのあの言葉の意味は何か。どうして人を殺さなければならないのか。次の被害者は、またアカデミーの四天王なのか。謎を解いていかなきゃ、レイカが殺人を犯す事自体が分からないままだし、私達は何もすることが出来ない。レイカに双子の妹がいると分かったのは、五日前の放課後。闇っちに教えてもらったの。それが本当だと知ったのは昨日。それぞれの家に帰ろうとした時、背後に気配を感じたから振り返ってみたの。そしたら、レイカにとてもそっくりな子がいて、私達を見つめていたの。一瞬レイカかと思ったけど、違った。その子はツインテールに結んでなかったし、服だって違う物だった。それに、本物のレイカは家の中に入ったはず。双子の妹の他に、誰が思いつくかしら?
…ありがとう、沙羅。黙って聞いててくれて。私は、沙羅が絶対に他の人にこの情報を漏らさないって信じてるから、全部話したの。何かをしてと頼むつもりは無いわ。後は——あなたの好きにして。
第七章・完
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