ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 死神は君臨する ( No.140 )
日時: 2011/10/09 17:00
名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
参照: http://www.facemark.jp/facemark.htm

番外編Ⅰ「学校」(四分の三)

 いつものように曲がり角を曲がると、毎朝見かける少年少女の集団が歩いていた。その中心にいるのは、ある双子の兄弟。レイカとエリカ程ではないが、二人ともよく似ている。レイカはこの双子の事が好きだった。顔を赤らめ緊張しながら脇を通り過ぎようとすると、双子の周りをうろついていたクラスメイトの少女に声を掛けられた。
「レイカちゃん、お早う!」
「あ、お、はよう」
突然だったのでビックリしながら、挨拶を返す。少女はにこにこと笑ったまま、レイカに近付いてきた。それから口を開いた。
「学校まで一緒に行こうよ!」

 六年二組の教室に入る。黒板にはひどい落書きがされていて、時間割を読むのにいつもの三倍くらい苦労した。

一時間目,算数
二時間目,体育
三時間目,国語
四時間目,図工
五時間目,理科

 算数は、一つの単元が終わるごとに学習能力確認テストが行われ、その結果によって『Aクラス』『Bクラス』『Cクラス』『Dクラス』の四つのクラスに分けられる。ちなみに、レイカはBクラスだ。ランドセルから算数の教科書とノートを取り出しながら、レイカは溜息をついた。