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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 死神は君臨する ( No.141 )
- 日時: 2011/10/09 20:45
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
- 参照: http://www.facemark.jp/facemark.htm
—第八章 勇気—
みるくが静かに語り終えてからも、沙羅はしばらく黙ったままだった。やがて、遠くの道路から聞こえてくる車のエンジン音が励ましになったのか、やっと口を開いた。
「…みるく、私ね、絶対に秘密守るから。あなたの期待を裏切ったりしないって、約束するから」
みるくは驚いて沙羅を見つめた。沙羅の瞳は濁ることなく透き通っていて、とても綺麗だった。
「どうして?どうして、レイカの事信じてくれるの?…どうしてッ?」
自分では冷静に言ったつもりなのに、最後はほぼ叫び声になっていた。しかし沙羅はそれには動じず、答えた。
「私だって、レイカの事信じてるよ。多分、みるく以上にレイカの事信じてると思うな」
「私も古森ちゃんと一緒。北城さんの事、信じてるから」
恵美が口を挟んだ。美砂はベタベタの水飴のせいで口が開けなくなり、無言のままベンチに座っていた。
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