PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 死神は君臨する ( No.160 )
- 日時: 2011/11/30 21:10
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)
- 参照: http://www.facemark.jp/facemark.htm
—第九章 少女七人と少年四人で—
清々しい、日曜日の朝。紅葉公園から各自、家に帰って行った少女達の顔に、感情や表情は映っていなかった。真っ先に公園を出た沙羅は目を真っ赤にしていたし、普段明るい恵美と美砂までもが押し黙っている。
「なあ、正樹。北城や高橋が言ってた事って、本当なのかな」
秋山家の双子の弟、勇樹が兄の正樹に言った。正樹は少し考え、言った。
「さあな。でも…北城が人殺しなのは、明らかだな」
「…だな」
「警察に言った方がいいかもしれない」
「もう少し、様子を見ようぜ」
「…ああ」
正樹が呟いたきり、二人は黙ってしまった。
PR