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Re: 死神は君臨する【クライマックスも間近!】 ( No.182 )
日時: 2011/10/29 20:24
名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
参照: http://www.facemark.jp/facemark.htm

—第十章 戦闘開始—
 コツッ、コツッ、コツッ、コツッ…
 堅い足音が三人分、異様に静かな道に響く。その足音の主は、栗色と茶色の髪を背後になびかせながら、無言で歩いていた。
「いよいよ…なのですね」
エリカが心配そうに、レイカの顔色を窺う。
「今日、全ての決着をつけるわ」
レイカはそれだけ言って、後は何も喋ろうとしなかった。エリカも口を開こうとはしなかった。そんな三人がやっと声を発したのは、待ち合わせ場所で沙羅やみるくと合流した時だった。
「レイカ、エリちゃん、さわ子、お早う」
沙羅が声をかけると、エリカとさわ子はふっと軽く微笑んだ。
「お早う」
「お早うなのです〜」
「…おはよ」
レイカは上の空で答えると、何かを探すように目を泳がせた。
「どうしたの?」
沙羅が聞いても答えない。実は、レイカはもう二人、ここに来るはずの人物を探していたのだ。——エリカ、さわ子、みるく、沙羅、美砂、闇、恵美。いつもの顔触れはとっくのとうに揃っている。でも、二人足りない。あの二人が——