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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 【第一章Ⅱ】死神は君臨する【更新★】 ( No.29 )
- 日時: 2011/11/30 21:38
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)
- 参照: http://ja.uncyclopedia.info/wiki/
すると、今までこの家の中だけに渦巻いていた甘い空気が、むわっと溢れだしてきた。それを気にすることなく、レイカは家の中にずんずん入って行った。
玄関には観葉植物や写真立てや可憐な靴が置いてあり、ずいぶんと明るい印象を持たせた。レイカは手早く靴を脱ぐと、足早に廊下を歩いて行った。廊下の両脇にはお手洗いや浴室への扉があったが、レイカは真っ直ぐ奥の扉へと突き進んでいった。そこはリビングで、マカロンやクッキーやチョコレート等のお菓子が山のように置いてあった。レイカは近くにあったマカロンを掴むと無造作に口に放り込んだ。むぐむぐとほっぺたを動かしながら、床に置かれたままのワンピースを見つめる。一口に「ワンピース」と言っても、この部屋にあるワンピースは白や黒や桃色だったりと、色々なものがあった。
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