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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 死神は君臨する ( No.43 )
- 日時: 2011/09/02 21:20
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
- 参照: http://ja.uncyclopedia.info/wiki/
「すいませーん」
今まで思い出の海を漂っていた沙羅は、ハッと我に返った。声の主は片手にボストンバッグと紙切れを持った少年で、沙羅をじっと見上げていた。
「どうしましたか?」
沙羅が尋ねると、少年は握っていた紙切れを差し出した。クシャクシャの紙には住所と簡単な地図、そして『桐ケ谷商店街が目印だよん♪』という文字が書かれていた。
「桐ケ谷商店街がどこなのかよく分からないのですが、商店街はどこにあるんですか?」
「あぁ、桐ケ谷商店街ならこの坂を下って…あっ!言葉じゃ分かりにくいから、実際に案内しましょうか?」
沙羅が言うと少年は笑顔になって、
「えっ、本当ですか?ありがとうございます!」
と小さく頷いた。
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