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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 死神は君臨する ( No.51 )
- 日時: 2011/09/01 21:18
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
- 参照: http://ja.uncyclopedia.info/wiki/
そのうちに坂を下り終わり、住宅街の道を抜けて、いつの間にか商店街のすぐ近くまで来ていた。
「あ、ここまでで大丈夫です。ありがとうございました」
自称きょう太の少年は深々とお辞儀をして、商店街に向かって歩き始めた。その背中を沙羅は淋しそうに見つめていたが、自身もまた自宅を目指して歩き出した。
街の片隅の一軒家の扉が開いて、中からゴスロリ服に身を包んだ少女が出てきた。よく見ると右手に鉈を握っているが、ふわふわに膨らんだスカートに隠されてあまり見えない。
「ふふふ…みんな、あのバカげた伝説を信じちゃってるのね…」
誰にともなく呟いて、クスクスと笑い始めた。
第二章・完
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