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＊プロローグ　呪蝶屋へようこそ＊

「ポトン…。」
私の名は「黒蝶 呪怨」。呪蝶屋の店主です。
貴方…私が見えるのね…。ならば、貴方には恨みたい相手がいるのね。
私は恨みたい人がいる人にしか見えないの。フフ…信じなくてもいいのよ…。
「おい、また誰かに話しかけているのか？」
「あらソル。散歩はどうだった？」
この子はソル。私の飼っているネコ。
「恨みを持っているやつが大勢いた。だけど面白そうな恨みは持っていなかった。」
「あら、私は見たわよ。」
こっちはルナ。ルナも私の飼っているネコよ。
ペットと喋っていると驚いている？確かに普通ではありえないわね。
『普通』ではね…。
「すごく感じたの。近寄れないくらいの恨みを持っているわ。」
「次のターゲットはそいつだな。」
「ええ…。でも恨み相手の魂だけ貰っても面白くないわ。
　沢山の恨みを抱えている子の恨みを晴らすだけなんて…。」
「じゃあどうするんだ？」
「秘密よ。さあ、『呪蝶屋』へようこそ…。」