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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 呪蝶屋〜魂封じる少女の店〜 ( No.10 )
- 日時: 2011/08/12 18:17
- 名前: 夜湖 (ID: 48X3tsGQ)
*第3章 呪蝶屋の手伝いは…(以下想像にお任せします)*
「お帰り。」
「只今、ソル。…雷葉?」
呪蝶屋へ戻って来た僕は、始まったばかりだけど少しこの仕事が嫌になった。
今度からは恨み相手のむざまな姿も見なくてはならないのか…。
「雷葉、これから呪蝶屋についていろいろ教えるわよ。気分が良くなったらあの扉の部屋に来て。」
「解った。それと、水が飲みたいんだが…。」
「あの扉の奥が台所だ。」
ソルが教えてくれたが、何やらご機嫌斜めらしい。何があったんだろう。
僕は台所に行って水を飲み、深呼吸をした。また恐ろしいものを見るかも知れないから。
元の部屋に戻って、扉を開けた。呪怨は「早かったわね。イスに座って。」と言った。
「この呪蝶屋は恨み相手の魂を蝶に封じ込める店。その時に必要な事を教えるわ。」
呪怨は前に僕に渡した黒薔薇を持った。
「この黒薔薇は恨みの強さを確かめることが出来る薔薇。強さは薔薇が変化した蝶の色に現れるの。」
「じゃあ、僕の時の赤い蝶はどれ位強いんだ?」
僕は内心恐ろしい話じゃなくてホッとした。魔法の様な話だから少し解り難いが。
「白、黄色、青、緑、紫、黒、赤の順に強くなっていくの。さらに血の様な深紅の赤は最も強い…。」
「ってことは1番恨みが強いって訳か。」
「そういうこと。蝶についてはこれだけ覚えておけばいいわ。次はこっちよ。」
僕は呪怨について行った。呪蝶屋も結構面白いと思った。…が、次の部屋でそれは消え去った。
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