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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 呪蝶屋 ( No.2 )
- 日時: 2011/08/12 14:10
- 名前: 夜湖 (ID: JkVnDcbg)
*第1章 美少女と少年*
「ドン!ドドドン!」
「あ〜五月蠅い。呪怨、何とか出来ないのか?」
「仕方ないわ。その蝶は人間の魂が入った蝶よ。下手をすれば魂が逃げる。」
「でも五月蠅すぎる。呪怨が蝶にしたんだろ。」
「いいじゃない別に。さそがし蝶にされて退屈だろうね。
蝶にされた貴方達は、地獄大王様の所に行くのよ。」
前にルナが言っていた「恨みが強い少年」はいつ現れるのかしら。
「何だ、ここ…。」
僕が立っている先には、古い屋敷が立っている。
古いといっても、汚くはない。むしろ、綺麗な建物だ。
「呪蝶…屋?」
看板と名前からして店だろう。名前の意味を考えずに入ってみた。
「うわあ…!」
中はとても綺麗だった。なのに、蜘蛛の巣が張ってある。
木材も古さを感じたが、ピカピカに拭いてある。
古くて綺麗な建物が好きな僕は、好感を持てた。
「いらっしゃいませ。」
声がした方を見ると、奥の扉から黒いワンピースの美少女が現れた。
「呪蝶屋へようこそ…。」
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