ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 呪蝶屋 ( No.3 )
日時: 2011/08/09 19:09
名前: 夜湖 (ID: hc7hJ81i)

「えっと…この店の店長さん?」
「ええ。貴方、恨んでいる人がいらっしゃるの?」
は?僕は何を言っているの解らなかった。
その少女は凛としていて大人っぽく見える。だがこんな屋敷で1人で働くものか?
銀髪の髪の毛は染めているのだろうか。左目に包帯を巻いているのは失明のせいか?
フランス人形にも見える彼女が怖くなって、扉に走った。が…。
「ガチャガチャ!」
「あ、開かない…?」
「店に入って何もしないで帰るのは許さないってことだ。」
振り返ってみると…ネコ…。ん?待てよ。
「ネ、ネコが喋ったぁ!」
「当たり前よ。魔法のネコだもの。」
さらにもう1匹出て来た。
「魔法のネコ…?」
「そう。呪怨、やっぱり恨みを持ち過ぎてるだけじゃない。
 私達と喋れる人間なんて居るはずないもの。」
「やっぱりね…。貴方の恨みは何?」
「…言わないと返してもらえないんですか?」
「ええ。」
「…解りました。」