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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 呪蝶屋 ( No.6 )
- 日時: 2011/08/10 16:23
- 名前: 夜湖 (ID: jbrtekHj)
*第2章 魂封じ*
私はこの少年が店員になってくれて嬉しかった。
「…どうなってるんだ?」
彼はそう言った。まあ、そうだと思ったわ。空を飛んでいるのだから。
「私の魔法よ。目的地まで凄く時間がかかるわ。
ところで、貴方の名前は?」
「川瀬 雷葉です。貴方は…?」
「私は黒蝶 呪怨よ。12歳。」
「ええ!12歳!?同い年だったんだ…。」
「面白い驚き方ね。」
「あ、ネコさん。」
「ネコさん…。私はルナよ。宜しく雷葉。」
ルナは良く魂封じに着いて来るの。「ネコさん」と言われるのが嫌いみたいね。
「私と似たもう1匹のネコがソル。お留守番役ね。」
「雷葉、『呪蝶屋』の店員になったからには、名前を変えないといけないわ。」
「名前を?」
「そうよ。『黒蝶 雷葉』でいいかしら?」
「それならむしろ喜んで。父親と同じ名字なんて嫌だったので。」
雷葉は1秒もしないうちに答えた。それほど父親が嫌いということなのね。
「それと、敬語じゃなくていいのよ。宜しくね、雷葉。」
「じゃあ敬語やめます。宜しく、呪怨とルナ。」
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