ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 怖い話 ( No.134 )
日時: 2011/09/04 11:32
名前: 姫更 ◆kXRzHlyKb6 (ID: 19CtFRjf)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

♯15 チョーカー

「リオ〜!おはよう!」

「鏡花さん。おはよう」

私はリオ。地味で、クラスでも目立たない。

鏡花さんはクラスでもリーダー的存在で目立つほう。

何故か、こんな私と仲良くしてくれる。

「鏡花でいいよ〜」

「分かった。きょ・・・鏡花!」

「オッケー^^」

今日は休日で、鏡花と遊ぶ約束してたの。

「あ!ねぇねぇ、リオ〜。この店入ろうよ!」

鏡花がアクセサリーが主のような店を指差して言った。

「あ、うん。いいよ」

『いらっしゃいませ』

お店の人が元気よく言う。

カンジのいい店だなぁ・・・。

「ねぇ、こんなのリオに似合うんじゃない?」

鏡花はチョーカーを私に渡した。

「え・・・?これ?」

「うん!つけてみなよ!」

「う、うん」

私はつけてみた。

「わ・・・かわい〜!」

「えへっ。そうかな〜」

私は結局チョーカーを買って帰った。

すると、店員が不安そうな顔をしていった。

『あ・・・。そのチョーカーは・・・。いえ、何でも・・・』

「??」

何を言おうとしてたんだろう・・・。

とりあえず、その日は思いっ切り遊んで、家に帰った。







「よし、今日もこのチョーカーつけていこ!」

私はチョーカーをつけた。

「く・・・るし・・・」

急にチョーカーが私の首を絞め付けてきた。

「な・・・ん・・・で・・・?」

私は、とっさに鏡花の顔を思い浮かべた。

すると、私の首を絞めていたチョーカーの力がゆるくなり、呼吸が出来るようになった。

きょ・・・鏡花が守ってくれたんだ!





後であの店の店員にそのことを聞くと、あのチョーカーは交通事故で死んでしまった子がつけていたらしい。
その子の母親がココ(店)に提供したらしい。




                                                  END